Sponsored Link
デザインを形にする前にまずは、
デザイナーが何を考え、どのような順序で進めているのかという全体像を把握しておきましょう。
この記事の目次
デザイナーの思考回路「デザイン思考」
近年、ビジネスの世界でも注目されている「デザイン思考」。
これは、デザイナーがモノを生み出す際に、無意識に行っている思考プロセスを体系化したものです。
デザイン思考では、大きく分けて以下の3つのステップを繰り返します。
- 理解(Understand)・・・ユーザーの悩みや状況を深く知る
- 探索(Explore)・・・解決策となるアイデアを広げる
- 具現化(Materialize)・・・ 実際に形にして試す
制作の具体的なステップ
デザイン思考を、実際の制作現場のワークフローに落とし込むと、主に以下の5つのステップになります。
重要なマインドセット
デザインは「1から5まで一直線」に進むとは限りません。
テストをしてうまくいかなければ、再び整理やアイデア出しに戻ることもあります。
大切なのは、最初から完璧を求めすぎず、「試行錯誤を繰り返しながら精度を上げていく」という柔軟な姿勢です。
STEP 1:整理(定義)
実際に「デザイン」を始めようとすると、手を動かすばかりをイメージしがちですが、
手を動かし始める前に、制作の「目的」を言葉にして書き出してみることをおすすめします。
ここを明確にすることで、迷いがなくなります。
- ターゲット・・・誰に届けたいか?
- 価値・・・どんな課題を解決し、どう役立つか?
- 利用シーン・・・どんな場所や状況で使われるか?
この整理(定義)を行うために重要な手順というのが「クライアントからヒアリング」です。
「なんのために」「誰のために」「どのようなものを」作るのかを確認し、整理(定義)を行いましょう。
このSTEP1. 整理(定義)には、しっかりと時間をかけて、じっくり行うことが重要です。
STEP 2:アイディエイト(着想)
目的に合わせた最適な表現を探る、想像のフェーズです。
- 既存のデザインを見てインスピレーションを広げる。
- 「どんな印象(かわいい、信頼感がある、など)を与えたいか」を考える。
- 色使いやタイポグラフィ(フォント)の方向性を固める。
STEP 2:アイディエイト(着想)は、センス、つまり自分の引き出しからアイディアを取り出す手順です。
そのためにPinterestなどのサービスを活用して日々集めた参考デザインが引き出しの中にどれだけあり、
その中で最適な表現を選べる選択肢がどれだけ存在するかでデザイン力は大きく変わります。
だからこそ再度言いますが、センスは引き出しの数です。
STEP 3:プロトタイプ(試作)
頭の中にあるアイデアを、実際に形にしてみる段階です。
- 実際に作ってみると「思っていたのと違う」という気づきや、新しい発見が生まれます。
- 行き詰まったら一度作業を止め、一晩置いて客観的な視点を取り戻すことも大切です。
実際に着手すると、テキストのサイズ感がふさわしくなかったり、
レイアウトのバランスをとることが難しかったり、配色がうるさくなったりと、
想定外の気づきにあたることがしょっちゅうあります。
ただSTEP 3:プロトタイプ(試作)は、あくまでも次のフェーズにたどり着くための通過点ですし、調整は必ず起こりうることです。
想定外をマイナスに捉えず、それ自体を楽しむくらいのマインドが必要なんだと思っています。
STEP 4:テスト(検証)
形になったものが、当初の目的を果たせているか確認します。
- ターゲットに近い第三者に意見を聞いてみる。
- (例:ポスターなら「これを見てサービスに興味が湧くか」を友人に尋ねる)
- 客観的なフィードバックは、作品をブラッシュアップするための貴重なヒントになります。
デザイン作業を完成まで近づけると、他者視点での見方がとても重要です。
なぜなら以前伝えたように、デザインは他人のために行う問題解決であるからです。
作ったものを人に見せることを極端に嫌がる人がいますが、ブラッシュアップすることでクオリティを上げるには必須の工程です。
嫌がらず、評価を素直に受け入れることが重要です。
STEP 5:リリース(完成と公開)
検証に基づいた修正を行い、自分自身が納得できれば完成です。
- 世の中に送り出し、多くの人に触れてもらいましょう。
- 公開後に見えてくる改善点は、次のデザイン制作に活かすことで、デザイナーとしてのさらなる成長に繋がります。
STEP 5:リリース(完成と公開)はデザイン作業の終了を意味しているわけではなく、次の保守・運営のフェーズに入るための通過点です。
そのデザインをよりよいものにするため、使用データなどを元に「育てる」フェーズに入りましょう。
むしろ「育てるコト」がデザインです。
まとめ
デザイン制作は、単に見た目を整える作業ではありません。
「何を作るか」を考え、「誰に届けるか」を整理し、「どのように形にするか」を設計していく、
その一連のプロセスそのものがデザインです。
そのため、いきなり画面を作り始めるのではなく・・・
- 目的を整理する
- 情報を集める
- コンセプトを決める
- 構成を考える
- デザインを制作する
- 改善を繰り返す
・・・という流れを意識することが重要になります。
また、各工程は独立しているように見えて、実際には互いにつながっています。
企画段階の考え方はレイアウトや配色に影響し、完成後の振り返りは次の制作へ活かされていきます。
だからこそ、デザインでは「作ること」だけではなく「なぜその形にしたのかを説明できること」が重要になります。
これから実際にデザイン制作を行う際には、完成した見た目だけを見るのではなく・・・
- どのような考え方で設計されたのか
- どの工程で意思決定されたのか
・・・にも注目してみてください。
その視点を持つことで、デザインを見る力だけでなく、設計する力も少しずつ身についていきます。








![[Webデザインの基礎] Webサイトの構成・表示の仕組み・作成方法](https://webcre8tor.com/wp-content/uploads/2024/10/website00_01.jpg)
![[Webデザインの基礎] レイアウト](https://webcre8tor.com/wp-content/uploads/2024/06/web-design-layout-sketch-negative-space-thumb-1.jpg)