[ウェブデザインの基礎] ウェブサイトの構成・表示の仕組み・作成方法

[ウェブデザインの基礎] ウェブサイトの構成・表示の仕組み・作成方法

2024年10月02日 /最終更新:2025年03月09日

ウェブデザインの授業を始めるにあたり、まずはウェブデザインについての基礎知識を習得しましょう。

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[ウェブデザインの基礎] ウェブサイトの構成・表示の仕組み・作成方法

基礎知識:ウェブサイトの構成

ウェブサイトは複数種類のファイルで構成されている

普段皆さんが見ている「ウェブサイト」って、どんなもので構成されていると思いますか??

ウェブサイト = html + css・・・と、その他もろもろ」となっていますが、
htmlもcssも文書ファイルであり、「その他もろもろ」もほとんどが文書ファイルです。

つまりウェブサイトの正体は、以下のイメージ画像のように文字がずらずらと書き込まれているだけで、
極端に言ってしまうとウェブサイトというものは文書として見せない文書ファイルです。

このような文字情報の集合体がhtml文書ファイルなどであり、
css文書ファイルを使って見やすいように見た目を整えたものが、ブラウザに表示されているわけです。

まずウェブページの構成の面での前提知識として抑えるべきポイントは、
上記のように、1つのページは1種類の文書ファイルだけで表示されているのではなく、
それぞれの役割を持った複数種類の文書ファイルで構成されているという点です。

それぞれ「表示用文書ファイル(html)」を「デザイン調整用文書ファイル(css)」を使って見た目を整え、
動きを制御する文書ファイル(javascript)」を使って動きを加えられています。

ウェブデザインAの授業ではこの中でも主に「表示用文書ファイル(html)」と、
デザイン調整用文書ファイル(css)」の2種類の文書ファイルの記述方法を学んでいき、
ページの見た目を整える工程を身につけ、実践的なコーディングスキルを習得します。

基礎知識:ウェブサイトが表示される仕組み

ウェブサーバーにリクエストを送ってアップロード保存されたデータを表示している

ウェブサイトは「html+ css + その他もろもろ」で構成されていることが分かりましたが、
それらをどうやってChromeやEdge、Safariなどのウェブブラウザに表示しているんでしょうか??

図を見てみましょう。

表示の流れは以下です。

  1. ユーザーがPCやスマートフォンのブラウザで検索(URLを打ち込む検索するQRコードを読み取る)をする。
  2. ①によって、ウェブサイトのデータが保存されているウェブサーバーに対して「このページを表示してほしい」というリクエストが送られる
  3. ウェブサーバーがリクエストを受け取ると、それに応答してウェブサイトが表示される。

ユーザーがブラウザを通して検索などを行うと、ウェブサイトのデータが保存されているウェブサーバーにリクエストが送られます。
ウェブサーバーがリクエストを受け取ると、Webサーバーがそれに応答しウェブサイトが表示される、という仕組みです。

ウェブサーバー上に存在しないデータは表示できない

逆に言えばウェブサーバーにデータが保存されていなければ表示するデータが存在しない状態であるため、
リクエストをいくら送っても応答できず表示することができません。有名な404エラー(NOT FOUND)がこれにあたります。

基礎知識:どうやって作るのか

前述したようにウェブサイトの文字情報の集合体で、表示されているページの正体Wordなどと同じ文書ファイルです。
Wordの文書の作り方は「文字の記述」ですよね?ウェブサイトも同じように文書の記述で作ることができます。
ここからは用語解説を行いながら重点解説を行っていきましょう。

「コーディング」や「マークアップ」とは??

コーディングという言葉を使っていますが、他にも「マークアップ」という言葉があります。
それぞれの意味を表にまとめたものが以下です。

用語 意味
コーディング コードの記述(キーボードなどで文字を打ち込む)。
コードを記述する=コーディング
マークアップ 「見出し」や「段落」、「リンク」など、
コードのそれぞれの性質をhtmlタグを使って指定する(マークをつける)手法。
マークをつける=マークアップ

以上のような意味がありますが、現段階では同じものと思って構いません。
マークアップとは文字列の前後(中も)にhtmlタグを記述することを指し、
コーディングとはhtmlファイル内のテキストを、マークアップを含めた記述全般のことを指します。

htmlとは??

次はhtmlのお話です。
htmlは、Hypertext Markup Language(ハイパーテキストマークアップランゲージ)の略です。
htmlファイルの拡張子は「html(エイチティエムエル)」になります。(index.html・about.htmlなど・・・)

単語 意味
Hypertext より機能を持つことができるテキスト
Markup 文書中に“名前” をつけることで、構造や装飾のための指定を行う
Language その記述文法

つまり・・・テキストに名前をつけて、デザインやレイアウトを変えたりしたものが 「html」ファイルです。

簡単な例を出します。
例えば「こんにちわ」とブラウザで表示するとき、htmlに以下のように記述をします。

htmlファイルへの記述

<p>こんにちわ</p>

htmlの文章中の「こんにちわ」という文章を<p></p>の間に記述しています。
この<◯◯>〜</◯◯>を一般的にhtmlタグと呼んでいます。
これをブラウザで表示すると以下のようになります。

lesson01_2

ちなみに今回使った<p>というタグは、「Paragraph」の略で、段落の機能を持っています。
<p>から</p>で囲った文章は一つの段落ということになります。

今さら聞けない!HTMLとは【初心者向け】 | TechAcademyマガジン

上記のページの説明が参考になります。

cssとは??

cssは、Cascading Style Sheet(カスケーディングスタイルシート)の略です。
cssが何をするものかというと、htmlに記述した(名前をつけた)コードに対して、デザインを反映させるために必要です。
cssファイルの拡張子は「css(シーエスエス)」になります。(style.html・main.cssなど・・・)

cssに何も記述しなければ先ほどと同じです。

htmlファイルへの記述

<p>こんにちわ</p>

cssファイルへの記述

/* 何も書かない */

lesson01_2

こうなります。
じゃあ例えば「こんにちわ」と赤字で表示したい場合はどういう書き方をするか?? 

htmlファイルへの記述

<p>こんにちわ</p>

cssファイルへの記述

p {
  color: red;
}

lesson01_3

cssはこういう書き方をします。
ここでは「p(段落)」というセレクタに対し「color(色)」というプロパティに「red(赤)」という値を使って装飾を行っています。

pに波カッコ({} ← これ)で「pタグへの装飾はここに記述するよ」と指定し、
さらに「色(color)を赤(red)にしてください」と、コロン(: ← これ)からセミコロン(; ← これ)の間に内容の指示を行います。

こんな風に「こんにちわ」を囲っている「pというhtmlタグ=通称:pタグ」に対してcssを使って文字色を指定することで装飾が可能になります。 

最も基礎的な部分を取り上げて説明するとこれが概要になります。
こうした記述を複数行うことによってWebサイトは構成されています。

cssには様々な技術やテクニックが存在しています。
現場で実際に使うものを教えますので、今後の講義の中で徐々に知っていきましょう。

今さら聞けない!CSSとは【初心者向け】 | TechAcademyマガジン

htmlとcssで一つのコンビ

htmlとcssはコンビのようなものです。
htmlだけでは装飾ができずcssだけではブラウザに表示できません
それぞれの役割をもって一つの結果を導き出す、まさにコンビのようなものです。

また、記述にも色々とルールがあります。そのルールを守るか否かで、
YahooやGoogleなどで検索した時に上位に表示されるかどうかにも関わってきます。

htmlとcssを適切にマークアップすることで、たくさんの人に見てもらえて、
たくさんの人の役に立つ素晴らしいサイトを作っていきたいですね。

ちなみに「HTML」や「CSS」と大文字で表記することがありますが、特に意味はありません。
ただコーディングの際には、htmlファイル内のhtmlタグcssファイル内の記述小文字で記述するようにしましょう。

ウェブサイト制作の主な作業範囲

これまでの内容から、ウェブサイトはコーディングした文書ファイルウェブサーバーにアップロードし、
ユーザー(ブラウザ)からサーバーにリクエストし、ファイルが存在する場合に応答して表示していると分かりました。
このことからウェブサイト制作の主な作業範囲は「コーディング」「アップロード」「公開」「表示確認」などになります。
(※細かく言うとちょっとチガウけど・・・)

他にもウェブサイトを公開してからの閲覧数を増やすための対策(検索エンジンでの上位表示)など、
たくさんの人にウェブサイトを有効に使ってもらうための日常的に行う更新やメンテナンス保守更新作業
また魅力的なコンテンツを継続して提供し、ウェブサイトを育てていくのがウェブサイト運営になります。

多くの場合、コンテンツ作りなどのウェブサイト運営を発注したクライアントが行い、
制作担当した制作会社やウェブデザイナーが保守更新作業を行います。

まとめ

  • ウェブサイトはhtmlとcss(と、その他もろもろ)でできている。
  • ウェブサイトが表示される仕組みは、PCやスマートフォンを使った検索などの方法によりウェブサーバーにリクエストを送りウェブサーバーが応答して表示されるというもの。
  • html文書ファイルのみ表示すると文字情報だけの状態であるが、css文書ファイルによって見た目を整えることができる。