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講師自己紹介
本日の講師を拝命いたしました、お馴染み、情報ビジネス学科の脇坂です。
みなさんと話をする機会は多いほうですが、しっかりと私の自己紹介をしたことはありませんよね。
主にグラフィック・ウェブデザイン、マルチメディア系の科目の担当だとは知っていると思いますが、
せっかくなのでこの機会に自己紹介をしようと思います。
興味がなくても聞きなさいぜひ聞いてください。
早速趣味全開
ちなみにッ!今回は私の趣味全開の問題を用意しました。
次の穴埋め問題を解ける人はきっと、より仲良くなれると思います笑
趣味問題
問01. 以下の文中の[A][B][C]に入る言葉を答えよ。
『[ A ]は[ B ]をやめるぞ![ C ]ーー!!』
問02. 以下の文中の[D][E][F]に入る言葉を答えよ。
『[ D ]~~~~~♪実に![ E ]しい気分だッ!歌でもひとつ[ F ]ようなイイ気分だ~~~フフフフハハハハ』
実際の図
これらの問題がわかる人はもはや同志じゃあないか。
元プロのグラフィックデザイナーです
実は2023年度から常勤の教員になりまして、それまでは龍弥デザインという屋号で、
フリーランスのグラフィックやWebのデザイナーとして2011年から活動を行っていました。
龍弥デザインは、ホームページ・Webサイトの制作や更新保守作業、
また誰でも簡単にWebサイトを更新できるシステムの導入・構築・カスタマイズ、
その他チラシやポスターや名刺などの印刷物や企業ロゴの制作などを行っていました。
制作したWebサイトは、直接のクライアント様であれば、
こども園や保育園、飲食店やカーディーラーやNPO法人、
クリニックや鍼灸院や一般企業など、色々とお手伝いさせていただいていました。
今回はそんな私の経験をベースとして、
「グラフィックデザイナーやWebデザイナーってどんな仕事なんだろう?」
「どうやったらデザイナーになれるんだろう?」といったお話をしたいと思っています。
デザインの業界の風潮として最終的にフリーランスを目指す方が多いので、
元フリーランスの私が話す今回の内容をグラフィックデザイナーの将来像として捉えてもらうのもいいと思います。
2年から始まるゼミナールを決める基準に、そして・・・
「授業が終わった!はい帰ろ」
とか・・・
「今日3限からだ、ぎりぎりに行こ」
という意識を変えるきっかけにもしてほしいと思っています。
Webデザイナーを志したきっかけと、なると決めるまでの話。
- きっかけは高校の授業。
- 無駄に過ごした大学生活。
- ネットの便利さを再確認した営業職。
- 転職した企画の仕事では創り出す楽しさの虜に。
- ついに決めたデザイナーのデビュー。
Webデザイナーになるためにしたことの話。
- なけなしのお金でAdobe製品を購入し、ウェブデザインアーカイブサイトでデザインの収集。
- 様々なブログやウェブサイトでAdobeツールの使い方を習得し、トレース&模写をひたすら繰り返す。
フリーランスになるきっかけ、なるために行ったことの話。
- 我が子可愛すぎ!会社にいたくない・・・からの独立。
- 仕事が終わったら独立後のWebサイトの制作&先輩にノウハウを聞きまくる。
- サーバーへアップしてGoogleのインデックス対策をし、運よく初月で1ページ目にインデックスされる。
- 開業準備をし、半年たった我が子の誕生日に開業。
中国学園との縁ができたきっかけと教員になったきっかけの話。
- 中国学園との縁ができたきっかけ
- 教員になったきっかけと、才能のある子の可能性を無能な自分が広げてあげられないジレンマ。
なぜフレッシャーズセミナーでこの機会を設けたか?
- 2年生から始まるゼミナールからの指導じゃあ遅すぎる。
- かつてのゼミ生から「大学に戻りたい」と言われて。
- もう後悔したくない。
以上です。
なんなら質問に答えるよ?なかったらそのまま進めます。
すぐそこにある「就職」
みなさんは就職をどうするのかどんなふうに考えていますか?
すでに明確に決まっている人もいれば、まだ考えがまとまっていない人もいて当然だと思います。
情報ビジネス学科の就職先は非常に多岐にわたる中、主に事務職や営業職がやはり多いのですが、
グラフィックデザイナーやWebデザイナー、そして動画クリエイターの人気も非常に高く感じています。
23年卒の美術系学生が対象のとあるアンケートでは、
美術系学生の希望職種はグラフィックデザイナーがダントツで多く、半数近くになるそうです。
グラフィックデザイナー、イラストレーター、パッケージデザイナー、UI/UXデザイナー、
CGクリエイター、Webデザイナー、アートディレクターなどなど・・・
参考ページのグラフを詳細に拝見すると様々な職種がありますね。
いずれの場合も就職は避けて通れない近い将来、みなさんにとっては目の前にある話です。
この機会にグラフィックデザイナーとWebデザイナーの仕事内容に関して知り、
ぜひ参考にしてほしいと思います。
グラフィックデザイン・Webデザインとは?
グラフィックデザイン仕事を解説するために、まずこれらがどういったものかを知りましょう。
「デザインした結果何を生み出せるのか」というポイントに注目すると理解しやすいと思います。
グラフィックデザイン
では概要を引用にて説明します。
グラフィックデザインは、視覚的なコミュニケーションを通じて情報を伝える手段の一つとして、主に平面の上に表示される文字、画像、イラスト、色彩を使ってメッセージを伝える手段を使ったデザインのことを言います。
なんて聞くと難しそうな感じがしますが、具体的には私たちの身近にあるポスター、チラシ、パンフレット、カタログ、ロゴ、アプリケーション、ポスター、看板、ウェブサイト、雑誌広告、新聞広告、バナー広告、パッケージなどの平面にデザインされたものをグラフィックデザインと言います。
主に印刷物などで伝えたいことをデザインして表現することがグラフィックデザインの仕事となります。
また、本や雑誌などページ物の編集・デザインをするエディトリアルデザインも含めてグラフィックデザインと言います。
つまり、グラフィックデザインというのは、主に平面上に行ない、ポスターやチラシなどに代表される紙媒体のデザインを生み出すことです。
紙媒体は最終的に印刷物として印刷を行ないますが、挙げたらきりがなく非常に多岐に渡ります。
上にあげた制作物ひとつ一つに作り方が違って、それぞれに注意する点やルールが存在します。
グラフィックデザイン作品例
例えば、現在私は学科のチラシなどの制作を担当するのですが、
最近では以下のようなものを制作しました。
Webデザイン
ではWebデザインはどうでしょう。こちらも概要の引用にて説明します。
Webデザインとは、デザインの一種であり、パソコンやスマートフォンなどWeb上に表示されるサイト・ページをデザインすることです。
例えばレイアウトや画像の作成、文字の装飾など、サイト制作に関わるすべてものをデザインすることを包括してWebデザインといいます。
つまり、Webデザインはグラフィックデザインの一部で、パソコンやスマートフォンなどデジタルデバイスでWeb上に表示されるWebサイトやWebページのデザインを行ない、きちんとデザインされたWebサイトやWebページを生み出すことです。
大きな枠でグラフィックデザインというものがあり、その中にWebデザインがある、というイメージでいいですね。
「コーディング」という作業がある
ただWebデザインには、印刷物を作る時には必要ない「コーディング」という作業が発生します。
デザインが完成した段階ではまだ単なる「画像」の状態なのですが、これをWebページとして存在させるには、
クリックしたりスクロールしたりアニメーションしたり、実際にページとして閲覧できる(使える)状態にしなければいけません。
ここで必要になるのが「コーディング」というページを構築する作業です。
Webサイトのデザインをしたら、それをWeb上に反映させる作業が必要になります。そこで必要になるのがコーディングです。たくさんの言語がありますが、Webサイト制作であればHTMLとCSSの言語は最低限必要になります。動的に動かしたい場合、これに加えJavaScriptの知識もあると良いでしょう。
なお、企業によってコーディングは外注する場合もあります。それでも、細かな修正や指示を出すときに必要ですので、上記の言語については身につけておきましょう。
かなりざっくりと説明すると、「コーデイング」は「プログラミング」に近いが、専用の言語がいくつもあり、
最低限「HTML・CSS」は覚える必要があるという表現が正しいです。
ちなみに私の場合、Webデザイナーを目指したきっかけは「コーディング」でした。
みなさんと同じ高校生の時だったんですけど、当時はウェブサイトと言えるレベルのものでは全然なくて、Windowsのペイントで作った画像をページに表示させて、クリックしたら画像が切り替わるというかなり単純なものだったんですが、自分の書いた文章や画像が画面に表示されるのが、ただひたすら楽しかったことを覚えています。
Webデザイン作品例
Webデザインの作品例は龍弥デザインの制作実績一覧を見てみましょう。
また、中国短期大学 情報ビジネス学科の学科紹介ページを制作しました。
つい最近では、中国学園の受験生応援サイトのデザインやコーディングを行いました。
この受験生応援サイトは「学生と創る、学生の未来のためのWebサイト」というテーマがあり、デザインやコーディングは私が行ないましたが、写真素材の撮影やモデル、選定はのゼミの学生(2023年度入学)にやってもらいました。
グラフィックデザイナー・Webデザイナーになるために
先ほどまでの内容をまとめると、
グラフィックデザインはロゴやポスターやチラシ、小冊子など印刷物のデザインをすることで、
Webデザインはデジタルデバイス上に表示されるWebサイトなどのWebコンテンツのデザインをすることでした。
つまりこれらを制作することがメインの仕事になります。
では次はどうやったら「グラフィック・Webデザイナー」になることができるのか?を解説しましょう。
具体的には以下のようなフローになると思います。
- デザインについてのルールや考え方を基礎から学ぶ。
- デザイン制作のための各種デザインソフトの知識やスキルを身に付ける。
- ソフトを使ったトレース(模写練習)を行う。
- ポートフォリオ(作品集)を早い段階から作成し始める。
- 各デザイン会社の制作実績を調べ上げ、自分の目指したい方向性を見定める。
- 作ってまとめておいたポートフォリオを武器に就職活動を行う。
それぞれ解説を行います。
1.デザインについてのルールや考え方を基礎から学ぶ。
まずはデザインに関しての知識を増やし定着させましょう。
デザインとアートとの違いだったり、グラフィックデザインにおけるレイアウトや配色などの知識の定着により、デザイン制作で発生する「選択」に対する「判断力」を身に付ける必要があります。
2.デザイン制作のための各種デザインソフトの知識やスキルを身に付ける。
次に、デザイン制作のために使用する必要がある各種デザインソフトの知識やスキルを身に付けましょう。
一般的にプロの現場で使用されているソフト・アプリを使用し、よりデザイン現場に近い環境でスキル向上を目指しましょう。
中でも「Adobe社」のソフトはほとんどの現場で使用されているため必ず身に付けましょう。
3.ソフトを使ったトレース(模写練習)を行う。
ソフトのスキルを身に付けたら、今度はソフトを使ったトレース(模写練習)という練習を行いましょう。
簡単に言えば、「ソフト上で再現する技術」を身に付ける作業で、経験上、トレースが最もデザインソフトのスキル向上につながります。
4.ポートフォリオ(作品集)を早い段階から作成し始める。
知識や技術を身に付けたら、自分の作品をどんどん作ってまとめておきましょう。
作品集のことを「ポートフォリオ」と呼び、デザイン系の就職では必ず提出を求められます。
ポートフォリオの作成はできるだけ多く、できるだけ早く取り掛かりましょう。
5.各デザイン会社の制作実績を調べ上げ、自分の目指したい方向性を見定める。
デザイン会社には必ず、それぞれの会社が持つデザインの核のようなものが存在します。
クライアントやプロジェクトは都度変わっていきますが、その核は会社自体の方向性や考え方をカタチにしたものであるため、変わることなく作品に現れます。
企業研究を兼ね、気になる会社の核を知るために制作実績を隅から隅まで見ておき、
自分が進みたいデザインの方向性を確認しておきましょう。
6.作ってまとめておいたポートフォリオを武器に就職活動を行う。
いよいよ就職活動です。
活動開始後から勉強や練習をして知識やスキルを身に付けて企業の選定を行う人と、
活動開始前ですでに知識やスキルを身に付けており企業研究を済ませて選定までを終えている人。
この戦いには果たしてどちらが勝つのでしょう?明白ですね。
「おすすめ」と「おすすめしない」方法
ここで私からみなさんにグラフィックデザイナーのなるために行う、
「おすすめ」の、そして「おすすめしない」方法をお伝えします。
おすすめの方法
おすすめするのは、早い段階でデザインの知識とスキルをしっかりと習得し、学内の就職支援センターのサポートを受けつつ就職活動を行いデザイン会社に入社すること。
さらに同じ目標を持った人に勝つためには、授業時間内だけではなく授業時間外でもポートフォリオ作りをすることです。
努力したから叶うのではなく、叶えるまで努力をするのが前提条件です。(メッシが言ってた)
それすらしない人には、可能性などは用意されていません。
おすすめしない方法
逆におすすめしないのは、知識やスキルを独学で習得し、誰の力も借りずに就職活動を行うこと。
もしくは最初からどこにも属さず、すぐにフリーランスとして活動を開始することです。
理由
まず、知識・スキルは独学で習得しても、遅かれ早かれ必ず限界が来ます。
どれだけ主観を排除して考えられるかがデザイナーとしての成長の鍵になるのです。
しっかり知識を身に付けることができる教育機関で学びましょう。
また教育機関で学んでから、就職をせずすぐにフリーランスになり一人で活動を始めてしまうと、
デザインの実務経験のある上司や先輩、同僚に意見を求めることができません。
経験者のアドバイスはどんな言葉よりも価値があります。
必ず最初はデザイン会社や準デザイン会社に入社して自分以外のデザイン思考を取り入れてください。
終わりに
いかがでしたか?
グラフィックデザイナーやWebデザイナーになるためにはショートカットはできません。
むしろ逆効果です。クリエイターを甘く見る人はクリエイターにはなれません。
そして決して華々しくキラキラした職業ではなく、泥臭く地道な作業を毎日こなす仕事です。
それを承知の上で、すべきことを誰よりも積み重ねて楽しめる人にしか辿り着けません。
チャンスが回ってくるのは、それを求め続けた人のところだけです。
技術の根幹は興味を源泉としています。その意味をよく考えてみてくださいね。
本日のアンケートの提出
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