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講師自己紹介
こんにちは!
本日の授業講師を拝命いたしました、中国短期大学 情報ビジネス学科の脇坂と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
まずは私の自己紹介をさせて頂きます。
私は普段、中国短期大学で短大生相手に授業を行っておりまして、
主にグラフィックデザインやウェブデザインなどのマルチメディア系の科目を担当しています。
元プロのグラフィックデザイナーです
実は2023年度から常勤の教員になりまして、それまでは龍弥デザインという屋号で、フリーランスのグラフィックやWebのデザイナーとして13年ほど前から活動を行っていました。
龍弥デザイン
龍弥デザインは、ホームページ・ウェブサイトの制作や更新保守作業、
また誰でも簡単にウェブサイトを更新できるシステムの導入・構築・カスタマイズ、
その他チラシやポスターや名刺の印刷物や企業ロゴの制作などを行っていました。
制作したWebサイトは、直接のクライアント様であれば、
こども園や保育園、飲食店やカーディーラーやNPO法人、
クリニックや鍼灸院や一般企業など、色々とお手伝いさせていただいていました。
今回はそんな私の経験をベースとして、
「グラフィックデザイナーやWebデザイナーってどんな仕事なんだろう?」
「どうやったらデザイナーになれるんだろう?」といったお話をしたいと思っています。
卒業したら
さて早速なんですが、みなさんは高校を卒業した先の事を考えたことはありますか?
美術系大学や一般的な大学への進学や、短期大学や専門学校への進学を考えている人もいれば、
進学はせずに就職をして早く経験を積んで力を身に付けたい人もいるかもしれません。
もちろん、まだ考えがまとまっていない人もいて当然だと思います。
23年卒の美術系学生にとった、とあるアンケートでは、
美術系学生の希望職種はグラフィックデザイナーがダントツで多く、半数近くになるそうです。
グラフィックデザイナー、イラストレーター、パッケージデザイナー、UI/UXデザイナー、
CGクリエイター、Webデザイナー、アートディレクターなどなど・・・
参考ページのグラフを詳細に拝見すると様々な職種がありますね。
進学をしてもしなくても、まだ卒業後の考えがまとまっていなくても、
いずれの場合も就職は避けて通れない近い将来の話です。
この機会にグラフィックデザイナーとWebデザイナーの仕事内容に関して知り、
ぜひ参考にしてほしいと思います。
グラフィックデザイン・Webデザインとは?
グラフィックデザイン仕事を解説するために、まずこれらがどういったものかを知りましょう。
「デザインした結果何を生み出せるのか」というポイントに注目すると理解しやすいと思います。
グラフィックデザイン
では概要を引用にて説明します。
グラフィックデザインは、視覚的なコミュニケーションを通じて情報を伝える手段の一つとして、主に平面の上に表示される文字、画像、イラスト、色彩を使ってメッセージを伝える手段を使ったデザインのことを言います。
なんて聞くと難しそうな感じがしますが、具体的には私たちの身近にあるポスター、チラシ、パンフレット、カタログ、ロゴ、アプリケーション、ポスター、看板、ウェブサイト、雑誌広告、新聞広告、バナー広告、パッケージなどの平面にデザインされたものをグラフィックデザインと言います。
主に印刷物などで伝えたいことをデザインして表現することがグラフィックデザインの仕事となります。
また、本や雑誌などページ物の編集・デザインをするエディトリアルデザインも含めてグラフィックデザインと言います。
つまり、グラフィックデザインというのは、主に平面上に行ない、ポスターやチラシなどに代表される紙媒体のデザインを生み出すことです。
紙媒体は最終的に印刷物として印刷を行ないますが、挙げたらきりがなく非常に多岐に渡ります。
上にあげた制作物ひとつ一つに作り方が違って、それぞれに注意する点やルールが存在します。
グラフィックデザイン作品例
例えば、現在私は学科のチラシなどの制作を担当するのですが、
最近では以下のようなものを制作しました。
Webデザイン
ではWebデザインはどうでしょう。こちらも概要の引用にて説明します。
Webデザインとは、デザインの一種であり、パソコンやスマートフォンなどWeb上に表示されるサイト・ページをデザインすることです。
例えばレイアウトや画像の作成、文字の装飾など、サイト制作に関わるすべてものをデザインすることを包括してWebデザインといいます。
つまり、Webデザインはグラフィックデザインの一部で、パソコンやスマートフォンなどデジタルデバイスでWeb上に表示されるWebサイトやWebページのデザインを行ない、きちんとデザインされたWebサイトやWebページを生み出すことです。
大きな枠でグラフィックデザインというものがあり、その中にWebデザインがある、というイメージでいいですね。
「コーディング」という作業がある
ただWebデザインには、印刷物を作る時には必要ない「コーディング」という作業が発生します。
デザインが完成した段階ではまだ単なる「画像」の状態なのですが、これをWebページとして存在させるには、
クリックしたりスクロールしたりアニメーションしたり、実際にページとして閲覧できる(使える)状態にしなければいけません。
ここで必要になるのが「コーディング」というページを構築する作業です。
Webサイトのデザインをしたら、それをWeb上に反映させる作業が必要になります。そこで必要になるのがコーディングです。たくさんの言語がありますが、Webサイト制作であればHTMLとCSSの言語は最低限必要になります。動的に動かしたい場合、これに加えJavaScriptの知識もあると良いでしょう。
なお、企業によってコーディングは外注する場合もあります。それでも、細かな修正や指示を出すときに必要ですので、上記の言語については身につけておきましょう。
かなりざっくりと説明すると、「コーデイング」は「プログラミング」に近いが、専用の言語がいくつもあり、
最低限「HTML・CSS」は覚える必要があるという表現が正しいです。
Webデザイン作品例
Webデザインの作品例は龍弥デザインの制作実績一覧を見てみましょう。
また、中国短期大学 情報ビジネス学科の学科紹介ページを制作しました。
つい最近では、中国学園の受験生応援サイトのデザインやコーディングを行いました。
グラフィックデザイナー・Webデザイナーになるために
先ほどまでの内容をまとめると、
グラフィックデザインはロゴやポスターやチラシ、小冊子など印刷物のデザインをすることで、
Webデザインはデジタルデバイス上に表示されるWebサイトなどのWebコンテンツのデザインをすることでした。つまりこれらを制作することがメインの仕事になります。
では次はどうやったら「グラフィック・Webデザイナー」になることができるのか?を解説しましょう。
具体的には以下のようなフローになると思います。
- デザインについてのルールや考え方を基礎から学ぶ。
- デザイン制作のための各種デザインソフトの知識やスキルを身に付ける。
- ソフトを使ったトレース(模写練習)を行う。
- ポートフォリオ(作品集)を早い段階から作成し始める。
- 各デザイン会社の制作実績を調べ上げ、自分の目指したい方向性を見定める。
- 作ってまとめておいたポートフォリオを武器に就職活動を行う。
それぞれ解説を行います。
1.デザインについてのルールや考え方を基礎から学ぶ。
まずはデザインに関しての知識を増やし定着させましょう。
デザインとアートとの違いだったり、グラフィックデザインにおけるレイアウトや配色などの知識の定着により、デザイン制作で発生する「選択」に対する「判断力」を身に付ける必要があります。
2.デザイン制作のための各種デザインソフトの知識やスキルを身に付ける。
次に、デザイン制作のために使用する必要がある各種デザインソフトの知識やスキルを身に付けましょう。
一般的にプロの現場で使用されているソフト・アプリを使用し、よりデザイン現場に近い環境でスキル向上を目指しましょう。
中でも「Adobe社」のソフトはほとんどの現場で使用されているため必ず身に付けましょう。
3.ソフトを使ったトレース(模写練習)を行う。
ソフトのスキルを身に付けたら、今度はソフトを使ったトレース(模写練習)という練習を行いましょう。
簡単に言えば、「ソフト上で再現する技術」を身に付ける作業で、経験上、トレースが最もデザインソフトのスキル向上につながります。
4.ポートフォリオ(作品集)を早い段階から作成し始める。
知識や技術を身に付けたら、自分の作品をどんどん作ってまとめておきましょう。
作品集のことを「ポートフォリオ」と呼び、デザイン系の就職では必ず提出を求められます。
ポートフォリオの作成はできるだけ多く、できるだけ早く取り掛かりましょう。
5.各デザイン会社の制作実績を調べ上げ、自分の目指したい方向性を見定める。
デザイン会社には必ず、それぞれの会社が持つデザインの核のようなものが存在します。
クライアントやプロジェクトは都度変わっていきますが、その核は変わることなく作品に現れます。
企業研究を兼ね、気になる会社の核を知るために制作実績を隅から隅まで見ておき、
自分が進みたいデザインの方向性を確認しておきましょう。
6.作ってまとめておいたポートフォリオを武器に就職活動を行う。
いよいよ就職活動です。
活動開始後から勉強や練習をして知識やスキルを身に付けて企業の選定を行う人と、
活動開始前ですでに知識やスキルを身に付けており企業研究を済ませて選定までを終えている人。
この戦いには果たしてどちらが勝つのでしょう?明白ですね。
「おすすめ」と「おすすめしない」方法
ここで私からみなさんにグラフィックデザイナーのなるために行う、
「おすすめ」の、そして「おすすめしない」方法をお伝えします。
おすすめの方法
おすすめするのは、
大学・短期大学で早い段階でデザインの知識とスキルをしっかりと習得し、
学内の就職支援センターのサポートを受けつつ就職活動を行いデザイン会社に入社すること。
です。
おすすめしない方法
逆におすすめしないのは、
知識やスキルを独学で習得し、誰の力も借りずに就職活動を行うこと。
もしくは最初からどこにも属さず、すぐにフリーランスとして活動を開始すること。
です。
理由
まず、知識・スキルは独学で習得しても、遅かれ早かれ必ず限界が来ます。
どれだけ主観を排除して考えられるかがデザイナーとしての成長の鍵になるのです。
しっかり知識を身に付けることができる教育機関で学びましょう。
また教育機関で学んでから、就職をせずすぐにフリーランスになり一人で活動を始めてしまうと、
デザインの実務経験のある上司や先輩、同僚に意見を求めることができません。
経験者のアドバイスはどんな言葉よりも価値があります。
必ず最初はデザイン会社や準デザイン会社に入社して自分以外のデザイン思考を取り入れてください。
終わりに
ご清聴ありがとうございました。
なお、情報ビジネス学科のメディア領域の授業科目をお知りになりたい場合は以下の記事も参考になります。
その他、グラフィックデザイン・ウェブデザインに関してのご質問がございましたらお気軽に!
友だち判定問題
ちなみにッ!次の穴埋め問題を解ける人はきっと友達?になれると思います笑
問01. 以下の文中の[A][B][C]に入る言葉を答えよ。
DIO:[ A ]は[ B ]をやめるぞ![ C ]ーー!!
問02. 以下の文中の[D][E][F]に入る言葉を答えよ。
DIO:[ D ]~~~~~♪実に![ E ]しい気分だッ!歌でもひとつ[ F ]ようなイイ気分だ~~~フフフフハハハハ