Sponsored Link
パス上文字ツール
カーブやウェーブなどの特殊な形状にテキストを描画するためにはパス上文字ツールを使用します。
今回は、使い慣れていないととても苦戦するパス上文字ツールの解説を行います。
パス上文字を作る時はほぼ毎回「パス上文字ツール」と「ダイレクト選択ツール」を併用します。
ツール名 | 説明 | 使い方 | アイコン |
---|---|---|---|
パス上文字ツール | シェイプやパスに沿って文字を入力できる | パスのセグメント上をクリック | ![]() |
ダイレクト選択ツール | 特定のポイントまたは、パスやシェイプ内のパスセグメントを選択、移動、または変更できる | アンカーポイントをクリックして選択するか、Shift キーを押したままクリックして複数のアンカーポイント、パスセグメント、またはその両方を選択 | ![]() |
パス上文字を作る流れは下記「既存オブジェクトのパスを利用してパス上文字を作る演習」で実際にやってみましょう。
パス = アンカーポイント(点)とアンカーポイント(点)をセグメント(線)でつないだもの
まずパスの理解をしておかなければいけません。
アンカーポイント(点)とアンカーポイント(点)をセグメント(線)でつないだものをパスと言い、
画像では「オブジェクトからコピーしたパス」で示した範囲の波形部分のことを指しています。
ブラケット = 文字の開始位置・中央位置・末尾位置を示す縦のライン
次にパスのセグメント上をパス上文字ツールでクリックした時に表示される縦のラインのことをブラケットと言います。
ブラケットは[A]文字の開始位置、[B]文字の中央位置、[C]文字の末尾位置の3本が表示され、[A]から[C]の間に文字が表示されます。
ダイレクト選択ツールでブラケットをドラッグできるので、文字の表示範囲の調整を行うことができます。
ダイレクト選択ツールのマウスカーソルの表示の変化
ブラケット調整時にマウスカーソルの状態を確認すると、現在どのような操作ができるのか判断できます。
目的の操作ができない場合、その操作が可能な状態にあるかをカーソルでひとまず確認してみましょう。
カーソル | 説明 |
---|---|
![]() |
パス上文字ツールでパスのセグメント上にオンマウスした状態。 クリックしてパス上文字が有効になる。 |
![]() |
[B]文字の中央位置ブラケットにオンマウスした状態。 文字が反転していた場合、上にドラッグして調整できる。 |
![]() |
[A]文字の開始位置ブラケットにオンマウスした状態。 [A]を左右にドラッグして文字の開始位置を調整できる。 |
![]() |
[C]文字の開始位置ブラケットにオンマウスした状態。 [C]を左右にドラッグして文字の末尾位置を調整できる。 |
既存オブジェクトのパスを利用してパス上文字を作る演習
では実際にパス上文字を使って作ってみましょう。
今回はリボンのオブジェクトを利用してカーブしたテキストを作ってみます。
サンプルデータ:リボンでパス上文字
手順
手順は以下。
- 既存のオブジェクトを複製する
- パス上文字ツールでセグメントをクリックする
- 文字を入力しダイレクト選択ツールに持ち替える
- 「文字の開始位置」「文字の末尾位置」「文字の中央位置」の3つのブラケットで文字の位置・向きをドラッグ調整する
- 文字をリボンの上に移動・位置調整し、文字の色を変更して完成!!
1. 既存のオブジェクトを複製する
既存のオブジェクトを「Alt + ドラッグ」で複製し、そのまま選択しておきましょう。
2.パス上文字ツールでセグメントをクリックする
ツールパネルの文字ツールを長押しして「パス上文字ツール」を選択し、パスのセグメント(線)をクリックします。
これによりパスの上に文字が入力可能な状態になります。
3. 文字を入力しダイレクト選択ツールに持ち替える
文字を入力し、フォント・文字サイズ・段落などを調整したら「ダイレクト選択ツール」に持ち替えます。
4. 文字の開始位置・末尾位置・文字の中央位置のブラケットで位置・向きを調整する
入力した文字が、意図しない位置や向きにある場合は上の画像を参考に、
「文字の開始位置」「文字の末尾位置」「文字の中央位置」の3つのブラケットをドラッグして文字の位置・向きを調整します。
選択ツールに持ち替えておきましょう。
5. 文字をリボンの上に移動・位置調整し、文字の色を変更して完成!!
文字をリボンの上に移動・位置調整を行って、ツールパネルやプロパティパネルから文字の色を変更して完成ッ!!