デジタルカメラ撮影で意識すべきポイント10選

デジタルカメラ撮影で意識すべきポイント10選

2025年05月07日 /最終更新:2025年05月09日

デジタルカメラでの撮影において重要な項目を、実際の撮影に役立つよう詳細に解説します。

デジタルカメラ撮影で意識すべきポイント10選

デジタルカメラ撮影で意識すべきポイント

デジタルカメラ撮影の基礎知識について、以下に重要なポイントをわかりやすくまとめます。
特に初心者向けに、スマホカメラや一眼レフなどに共通する基本的な内容です。
これらを理解・活用することで、より意図した写真が撮れるようになるはずです。

  1. 絞り(F値)
  2. シャッタースピード
  3. ISO感度
  4. ホワイトバランス
  5. 測光
  6. フォーカスモード
  7. 撮影モード
  8. 構図とアングル
  9. RAWとJPEG
  10. その他の重要設定

絞り値(F値)

絞り値とは、レンズの開口部の大きさを表す値で、写真の明るさと被写界深度(ピントの合う範囲)に関係します。
F値が小さい場合(例:f/1.8)の特徴としては、背景が大きくボケたり、明るく撮影できる(暗所でも有利)点が挙げられます。
逆に、F値が 大きい場合(例:f/11〜f/22)の特徴としては、全体にピントが合いやすい点が挙げられます。

つまり、ポートレートの人物撮影などで背景をぼかしたい場合F値を小さく
逆に風景写真など全体にピントを合わせたい場合はなどはF値を大きくすればいいでしょう。

シャッタースピード

シャッタースピードとは、シャッターが開いている時間の長さを指し、光の取り込み量動きの表現に大きく影響します。
シャッタースピードが遅ければ光を多く取り込むため明るくなりますが、 長い時間になると手ブレを起こしやすいため、三脚の使用が推奨されます。

スポーツや動物の撮影では、速いシャッタースピード(例:1/1000秒)で動きを止めるのに向き、
逆に遅いシャッタースピード(例:1/10秒~数秒):は光の軌跡や流れを表現することができ、夜景、滝、星景、花火などの撮影に向いています。

ISO感度

ISO感度とはカメラのイメージセンサーが光をどれだけ敏感に捉えるかを表す値です。
低ISO(例:ISO100〜400)の場合はノイズが少なく画質が良くなり、明るい場所の撮影に適しています。
逆に高ISO(例:ISO1600〜6400)の場合は暗い場所でシャッター速度を稼ぎたいときに使用しますが、
ノイズが増えるので画質が落ちてしまいます。

ホワイトバランス

ホワイトバランスとは、光源の色味に応じて写真の色調を調整する機能で、正しい色を再現するために重要です。
主に以下のような設定がカメラに備わっている場合が多いでしょう。

  • オート(AWB):通常はこれで問題ない。
  • 晴天/曇天(どんてん)/蛍光灯/電球:シーンに応じて切り替え可能。
  • カスタムWB:被写体の白やグレーを基準に自分で色温度を調整。

測光

測光は、カメラがどの部分の明るさを基準に露出を決めるかの設定です。
主に以下のような方式がカメラに備わっている場合が多いでしょう。

  • 評価測光(マルチ測光):画面全体をバランスよく判断。初心者向き。
  • 中央重点測光:中央付近の明るさを重視。
  • スポット測光:特定の一点(顔など)を基準に露出を決定。

フォーカスモード

フォーカスモードは被写体にピントを合わせる方式のことを指します。
フォーカスの正確なピント合わせが写真の質を左右すると言っても過言ではありません。
主に以下のようなモードがカメラに備わっている場合が多いでしょう。

  • AF-S(シングルAF):動かない被写体に最適。シャッター半押しでピントを固定。
  • AF-C(コンティニュアスAF):動く被写体に追従してピントを合わせ続ける。
  • MF(マニュアルフォーカス):自分でピントを調整。微調整が可能。

撮影モード

カメラの主な撮影モードには以下のようなものがあります。
動きのあるものはTv、動きのないものはAvのモードで撮影するのがおすすめです。

  • オート(AUTO):カメラがすべて判断。初心者向き。
  • P(プログラムAE):自動だが設定の一部変更可能。
  • A / Av(絞り優先):背景のボケ具合を自分で調整。
  • S / Tv(シャッター優先):動きの表現をコントロール。
  • M(マニュアル):すべて自分で設定。慣れた人向け。

構図とアングル

カメラにおいて撮影時の構図やアングルは最も重要な項目であるのはいうまでもありませんが、
代表的な構図テクニックをリストアップすると、以下のようなものが挙げられます。

  • 三分割法:画面を縦横3等分し、交点に主題を置くと自然な構図になる。
  • 対角構図:主線を斜めに入れることで動きや奥行きを演出。
  • 額縁構図:木の枝や窓枠などで囲むと、主題が引き立つ。

RAWとJPEG

デジタルカメラで撮影した写真の保存形式には以下の違いがあります。
編集を必要とする場合はJPGだけではなくRAWファイルも同時に保存するようにしましょう。

  • JPEG:加工済みの画像。すぐ使えるが、編集耐性が低い。
  • RAW:未処理データ。画質は高く、あとから色味や露出を細かく調整できる。

その他の重要設定

上記以外のカメラの設定で重要なものは以下などです。

  • ドライブモード(連写・セルフタイマー)
  • 手ブレ補正(IS, VR):低速シャッターでのブレを軽減
  • ヒストグラム確認:露出の偏りを視覚的にチェック

絞り・シャッタースピード・ISOがひと目でわかる!フォトチートカード

絞り・シャッタースピード・ISOを理解するために、とてもいい情報を見つけました。
以下の記事を拝読し「フォトチートカード」を使わせて頂きましょう。
(この記事の画像も参考にさせていただき制作しました。)

カメラ初心者におすすめの絞り・シャッタースピード・ISO感度の早見表!図解で見れば簡単にわかる | 一眼フォト